2005.03.20 Sunday 17:29
フィクション3
僕は以前、DTPをテーマにした短いエントリーシートを書こうとしたことがある。
結局エントリーシートは完成しなかったのだけれど、その間じゅう僕はDTPについて考え続け、おかげで奇妙な性癖にとりつかれることになっ
た。
すべての物事を数値に置き換えずにはいられないという癖である。約6ヶ月間、僕はその衝動に追いまわされた。僕はセミナーに行くとまず最初に学生の数を数え、会社パンフレットの枚数を数え、暇さえあればエントリーシートに升目を書いた。
当時の記録によれば、2004年の11月28日から翌年の5月6日までの間に、僕は358社のエントリーシートを提出し、54回の面接に参加し、6921回の不採用通知を貰ったことになる。
その時期、僕はそんな風に全てを数値に置き換えることによって面接官に何かを伝えら れるかもしれないと真剣に考えていた。そして面接官に伝える何かがある限り僕は確実に内定を貰えるはずだと。しかし当然のことながら、僕の提出したエントリーシートの数や参加したセミナーの数に対して誰一人として興味など持ちはしない。
そして、どの会社にも1社しか受けていないというようになった。
そんなわけで、彼女の5つめの内定を知らされた時、僕は359枚目のエントリーシートを書いていた。
結局エントリーシートは完成しなかったのだけれど、その間じゅう僕はDTPについて考え続け、おかげで奇妙な性癖にとりつかれることになっ
た。
すべての物事を数値に置き換えずにはいられないという癖である。約6ヶ月間、僕はその衝動に追いまわされた。僕はセミナーに行くとまず最初に学生の数を数え、会社パンフレットの枚数を数え、暇さえあればエントリーシートに升目を書いた。
当時の記録によれば、2004年の11月28日から翌年の5月6日までの間に、僕は358社のエントリーシートを提出し、54回の面接に参加し、6921回の不採用通知を貰ったことになる。
その時期、僕はそんな風に全てを数値に置き換えることによって面接官に何かを伝えら れるかもしれないと真剣に考えていた。そして面接官に伝える何かがある限り僕は確実に内定を貰えるはずだと。しかし当然のことながら、僕の提出したエントリーシートの数や参加したセミナーの数に対して誰一人として興味など持ちはしない。
そして、どの会社にも1社しか受けていないというようになった。
そんなわけで、彼女の5つめの内定を知らされた時、僕は359枚目のエントリーシートを書いていた。

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