2005.03.24 Thursday 00:47
村上春樹風みず 銀行
「みず のATMは不思議な台でした。一見何の問題も無いように見える。
でもやってみると何かが違うんです。同じ画面、同じ操作手順なんです
が、他の機種とは何かが違う。その何かが麻薬のように人々をひきつけた。
・・・私が『みず ATM』を悲運の台と呼ぶには二つばかり理由があります。
第一にその危険性が人々に十全に理解されなかったこと。彼らがやっと
理解しはじめた頃はもう遅すぎた。第二に会社が倒産してしまったこと。
あまりにも非良心的にやりすぎたんですな。みずほはさるハゲタカファンド
に買収されました。本社はシステム部門は必要ないと言った。それまでです。」
僕は暗い気持のまま考え込んだ。
「ところで、あなたのみず でのベスト残高は?」
「十六万五千。」と僕は言った。
「そりゃ少ない。」と彼は表情も変えずに言った。
「実に少ない。」そしてまた耳を掻いた。
でもやってみると何かが違うんです。同じ画面、同じ操作手順なんです
が、他の機種とは何かが違う。その何かが麻薬のように人々をひきつけた。
・・・私が『みず ATM』を悲運の台と呼ぶには二つばかり理由があります。
第一にその危険性が人々に十全に理解されなかったこと。彼らがやっと
理解しはじめた頃はもう遅すぎた。第二に会社が倒産してしまったこと。
あまりにも非良心的にやりすぎたんですな。みずほはさるハゲタカファンド
に買収されました。本社はシステム部門は必要ないと言った。それまでです。」
僕は暗い気持のまま考え込んだ。
「ところで、あなたのみず でのベスト残高は?」
「十六万五千。」と僕は言った。
「そりゃ少ない。」と彼は表情も変えずに言った。
「実に少ない。」そしてまた耳を掻いた。

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